自宅のフロアの移動を安全に行う上で、重要なポイントとなるのが階段のリフォームです。一口に階段のリフォームと言ってもただ作ればいいというわけではなく、傾斜から段差の高さに至るまで細かい部分を考慮しなくてはいけません。そこで、今回は安全に上り下りができる階段を作るためのリフォームのポイントについて分かりやすく解説していきます。
自宅の階段をリフォームで注意する際のポイントの一つが、明るさの確保です。住宅の階段付近は構造上照明が高い位置にあるケースが多く、足元が暗くて確認できないケースも多くあります。これによって起こる問題が踏み外しです。特に足腰が弱っている高齢者がいる場合、踏み外しによる転倒で大怪我をしてしまうケースも少なくありません。リフォームを行う時はフットライトを設置するなど、足元を明るくする工夫が必要です。
小さいお子さんや高齢者と一緒に住んでいる場合に忘れてはいけないのがバリアフリー化です。家を設計する際に、間取りを広くするために階段のスペースを最小限に抑えようと考える人も多くいます。階段のスペースが狭くなれば必然的に急勾配となるため、足腰に負担が掛かるのは避けられません。また、急角度の階段は下のフロアーに降りる時に前のめりに転倒してしまう危険も高くなります。リフォームをする時は、少ない負担で利用できるように緩やかな傾斜にすることが大切です。より安全安心な階段作りを望むのであれば、傾斜と合わせて壁に手すりを設置しましょう。手すりは隙間を作らずに上から下まで繋がった状態のデザインにするのがポイントです。
階段も自宅の大事なインテリアの一つです。安全性や機能性だけでなく、部屋のイメージにマッチしたデザインを意識することも大切ですが、高齢者や子供がいないからといってバリアフリー化を怠ってしまうと将来自分が年齢を重ねた時に再び工事が必要になる可能性があります。階段のリフォームをする時は、将来を見据えて設計することが大切です。